【ご報告】待降節黙想講話のご報告

2023年12月17日 待降節黙想講話

2023年12月17日、保久要神父様(横浜教区司祭)をお招きして、「クリスマス~弱さの中の希望」をテーマに、待降節黙想講話が行われました。
村上春樹氏のエルサレム賞受賞スピーチ「壁と卵」や、『弱さの思想: たそがれを抱きしめる』(高橋源一郎・辻信一著 大月書店)の内容を引用しながら、幼子イエスがお生まれになったクリスマスのメッセージについてお話しいただきました。

待降節に向けて心に響くお話をありがとうございました。また11時のミサの司式も、ありがとうございました。お陰様で恵み深いクリスマスを迎えることができました。

《写真》

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《講話の要約》

神様の救いの計画、アダムとイブを作り、その後、イスラエルが脱落し、神様を忘れ、そして、だからイエスを送られました。
まずは、恵みとして、アダムとイブを送られました。強さとか、弱さとか、関係なく、アダムとイブを創造された。しかし、アダムとイブは知識の実を食べてしまった。それは、自分が神になろうとした。自分がすべてを判断できる、いわゆる、強い存在になろうとしてしまった。自分こそが、神のように、全てを判断できる知識の実を食べてしまったということ。つまり、強さを求めてしまったということ。

イスラエルは、イスラエルだけじゃなくて我々の社会もそうですけど、強さを求めて、強さこそ全てという社会を作ってしまった。

だからこそ、第二のアダム・キリストを、幼子として神様は送られた。強さを求めるのではなく、弱さに中にこそ力があり、弱さを大切にする社会にしてくださいね、というメッセージを神様は込められた。それが第二のアダム・イエスを送られた意味、クリスマスの意味なのかなと、思います。
まさにこの馬小屋が表しているように、幼子イエスを中心として、周りに人が集まってくる。こういう社会こそが本当は素晴らしい社会で、私たちキリスト者は、そういう社会を作っていくように、お願いされているのではないかと思います。


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