先週7月28日に、年3回開催される神奈川第2地区共同宣教司牧委員会の会合が鶴見教会で行われ、私と中根教会委員長が出席しました。横浜教区は、全小教区を16地区に区分して、それぞれの地区で求められている宣教司牧を共同で行い、また互いに必要な協力体制を作っています。

神奈川第2地区は、私たちの都筑教会の他、藤が丘教会、百合ケ丘教会、菊名教会、新子安教会、鶴見教会の6つの近隣の教会で構成されています。

これは浜尾司教の教区長時代、横浜教区50周年を迎えたとき、宣教共同体を目指して、教区刷新運動が行われ、横浜教区を16地区に分け、福音宣教委員会を設置し、共同宣教司牧の道を歩み始めたのがきっかけのようです。

都筑教会は、比較的に教会の規模が大きいので、大抵のことは自前で行ってきました。しかし、小さな規模の教会もあり、また協力体制が整っていない教会などもあります。それを考えますと、このような地区分けの協力体制は意味があると思います。それはお互いにできることで協力し、助け合っていくことでより大きな力で宣教活動ができるからです。

初代教会の時代も教会間で協力し、助け合っていました。しかも現代よりも教会間が広い地域にまたがっていましたが、それでもお互いが協力し、助け合って、宣教活動に専念していたのです。

使徒言行録に記されているように、ユダヤ人がローマ軍に反乱を起こし、戦争が行われ、さらに疫病も広まって、エルサレムに飢饉が起こりました。そのとき使徒パウロは、エルサレムの貧しい教会を助けるために、各地の教会に献金を呼びかけました。最初に応えたのがアンチオキアの教会でした。信者たちが献金を一生懸命に集め、エルサレムの教会を支援したのです。

このような教会同士の支援は、今、自分たちの教会に資金が潤沢にあるから行うべきものではなく、そのとき教会の財政が大変であっても、協力し、助けていくことが大事ではないかと思います。

それは本当の支援は、痛みが伴うものだからです。つまりそのような思いで協力していくことで、神への愛につながり、教会に神の恵みが豊かに与えられるのではないでしょうか。

これから都筑教会は、建物の維持管理や共同墓碑建設などお金がかかることがありますが、そんなときであっても困っている教会だけでなく、助けを必要としている場所があったら、自分たちのできることで寛大な心をもって、支援していけたらと考えています。

主任司祭 西本 裕二

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