7月15日に堅信式が行われました。皆で祝いました。今、改めて堅信の秘跡の意味を確認し、これからの方向性を定めましょう。
◎「堅信の秘跡」のめぐみ;神から見て、あなたのことが大切です
何回もあなたによいものを与えようとして、神が近づきます。ですから、誕生、洗礼、堅信というチャンスを大事にしたいです。教会は各人のしあわせな行く末を願う集まりです。それで三点をめぐる勉強会や世話をつづけます。
- 神が私にいのちを与えます;誕生
- 神がキリストをとおして私を呼び出します;洗礼
- 神がキリストをとおして私に協力を求めます;堅信
誕生のよろこびを、もっと深く味わうために洗礼の秘跡が設定されており、洗礼のときに身におぼえた感動をもっと自覚して(はっきり意識して、自分から決意して)受けとめてゆけるように堅信の秘跡にあずかることが教会によって奨励されます。それゆえ保護者や教会の先輩信徒たちは相手のしあわせを心から願うことが重要です。「あなたのことが大切である」という一言を伝えるために、相手の誕生をよろこび、洗礼の出来事を記念し、堅信の秘跡に導きます。
◎生きること;神から大切にされて、私は感謝して応えます(9つの秘訣)
堅信の秘跡にあずかるときに、心の底で聖霊が活発に働き始めます。それによって心のなかに実りが生じます。ガラテヤ5・22-23に書かれている「聖霊の9つの実り」は、神から大切にされたことを実感したキリスト者が感謝して応えてゆくべく、新たな心で生きる姿を多様な方向から確認させます。
- 愛 相手を大切にする情熱
- よろこび 相手のしあわせを心から願うおだやかな雰囲気
- 平和 相手に心を開いて一緒に生きようとする姿勢
- 忍耐 相手の成長をじっくりと待ちつづける努力
- 親切 相手の活躍を助ける気配り
- 善意 相手に対する好意を増やしてゆく積極性
- 誠実 相手を見棄てることなく、徹底的に支える信念
- 柔和 相手をていねいに受け容れつづけるやさしさ
- 節制 相手に最良のものを与えようとして自分のすべてを捧げる寛大さ
※次回は「ゆるしの秘跡」の意味について述べます。 つづく
阿部仲麻呂(協力司祭)