竹下節子さんのブログから最近のパリ情報を二つご紹介しましょう。

 

  1. パリに新大司教着座新潟の菊池司教が12月に東京大司教に着座したように、パリでもナンテールのオプティ司教が1月6日の公現祭にパリの大司教として着座しました。東京と同様、前司教が75歳の定年を迎えて出された辞任届をバチカンが受理したあとの新司教の任命着座でした。
    この新任ミシェル・オプティ大司教はユニークな経歴の持ち主だそうです。父は国鉄職員。教会には母親だけが通う家庭に育った彼は医学部に進み、パリ郊外の公立病院で11年間勤務したあと、結婚も考えたそうですが、39歳で大神学校に入学。司祭に叙階されたのは44歳。大神学校時代、哲学・神学の学びの傍ら、パリ大学で医学倫理の博士号を取得。その後11年間、パリ中心部の複数の教会で司牧に励み、2006年にパリ補佐司教、次いでナンテールの司教を経て、この度、パリ大司教に着座しました。医師として11年、司祭生活11年、司教として11年過ごしてきたオプティ司教にはぜひ、パリ大司教としても11年間新風をふいてほしい、とパリ市民は期待しているそうです。
    新司教のモットーは「わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである」(ヨハネ福音書10章10節)
  2. 『カテキズムの真珠』フランスで初聖体や堅信のためのクラスを受け持つカテキスタが体験した実話集『カテキズムの真珠』という本が出版された。その中からいくつか。
    -子どもが作った祈りの例
    「神さま、私が病気になりませんように。病気になったら、ビタミンをホウレンソウではなく、ママが作るケーキの中にいれてください」
    -カテキスタ「聖書の中に出て来る果物を3つあげなさい」
    子ども「ええと、リンゴ、ブドウ」
    カテキスタ「いいですね。あと一つは?」子ども「ええと、“お腹の果物”」(le fruit de vos entrailles)
    ※注(英・仏・伊・羅語等では天使祝詞の祈りの中に”胎の実”という表現で果実(fruits)という単語がでてきます。)

主任司祭 松尾 貢

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