9月23日静岡サレジオ学園で開催された横浜教区一粒会大会には千人を超す参加者が集まりました。講話担当者・佐藤直樹師は参加者に向かってこう問いかけました。
ヨハネ福音書1章39~40節に、“イエスは、「来なさい。そうすれば分かる」と言われた。そこで、彼らはついて行って、どこにイエスが泊まっておられるかを見た。そしてその日は、イエスのもとに泊まった。午後四時ごろのことである”とありますが、イエスについて行った洗礼者ヨハネの二人の弟子・アンデレともう一人(使徒ヨハネ?)はイエス様と、その一晩、どう過ごしたと思いますか?
佐藤師は下記のように説明しました。
イエス様は二人に、決して説教じみた話はなさらなかったはずです。まず、お腹がすいたでしょう。魚でも焼いて食べようか、と語りかけ、共に食事をし、革袋から葡萄酒を汲んで一緒に飲み、きっと神の国のことを話したことでしょう。そして、彼ら二人に向かって、神の国の実現のために、どうか君たちの力を貸してくれないか、と熱っぽく語ったに違いありません。
イエスの言葉と想いに意気投合した二人だったからこそ、またその出来事の前提があったからこそ、初めて、共観福音書の次の出来事が理解できるのではないでしょうか。
“イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。二人はすぐに網をすてて従った”( マルコ1章17節)
召命を生み育むためには、青年や子どもたちに、上記ヨハネ1章に見られるような関わり方が、司祭にも、親にも教会共同体にも求められています、というお話でした。
ジュニア会のカテキスタを務めておられる西村英樹さんが横浜教区神学生として、来春、日本カトリック神学院に入学することになりました。西村さんと関わってこられた多くの方々に感謝するとともに、今後もますますお祈りと霊的同伴の関わりをお願いしたいと思います。
また、来年の一粒会大会の当番教会となった神奈川2地区の教会として、特別な思いを込めて、準備に励んでまいりましょう。