カトリック新聞9月30日号の「声」欄に、次のような投書が載っていました。
「最近の小学生は高学年になると大変忙しい。国語・算数・理科・社会の宿題、学校の抜き打ち対策テスト対策、英語学習、習い事の楽器の練習、塾の予習復習などやることが山ほどある。日曜日は平日にやり残した課題を一気に片付けるための貴重な日となる。親子で教会に行けないまま一年以上がたった。
10年前に子どもを授かった時、私は信仰を子どもたちに継承したいと心から思った。ところが現実は自分の望んだようにはいかなかった。
……週一回、配達されるカトリック新聞を読むたびに“いつか子どもたちが受験を終えて自立して行き、時間と心に余裕ができたら教会へ行ってミサにあずかりたい”“子どもたちもいずれカトリックに再び心を向けてくれるかもしれない”と希望が湧いてくる。“神様、あと何年かかるか分かりませんが、待っていてください”と私はひそかに思っている。神様は待っていてくださるだろうか」。
この投書を読んで共感なさる方も多いと思います。想いはあるのだけど、状況が厳しくて、思うにようにいかない。それが現実なんだろうと思います。もちろん、神様はずっと待っていてくださる。待つのは神様の得意技ですから、心配はいりません。しかし現状を打開するための試みをあきらめないことも肝要です。何か、打つ手がないものだろうか。
最近、ケセン語聖書で有名な大船渡教会所属の医師・山浦玄嗣先生がご自分の孫たちのために旧約聖書物語の執筆を始められました。最初は大船渡教会の信徒たちだけに向けて配布していたそうですが、仙台教区長・平賀司教様から「大船渡だけではもったいない。ぜひ日本の教会全体に広げなくては」と勧められ、“増殖”を決意されたそうです。
山浦先生の御許可をいただきました。皆様、ぜひ鷺沼教会HPにアクセスなさり、《特集》のところをクリックしてください。そして子供さん、お孫さんたちと一緒に旧約の旅を始めてみませんか。