今月5日の日曜日の夜ミサ後、挨拶にいらした方がありました。丸一年、南フランスのテゼで巡礼者たちのための奉仕活動をしてきた当教会所属の千葉道生さんでした。「コムニオ」1月号に「テゼ共同体」の生活について投稿してくれた青年です。その彼が日本に帰国早々、仙台のサポートセンターの応援にすぐに赴くというのです。まず、1週間行って、夏には長期でボランティア奉仕をしたい、と語ってくれました。
その決断の背景に彼のテゼでの体験があることは確かです。大震災後の3月17日、テゼの院長Brother Aloisからのメッセージが千葉さんの家族・友人達へ送られてきました。
「日本の友人の皆さんへ
テゼにいるすべてのブラザーたちは、世界各地にいるすべてのブラザーたちと共に、私たちにとって愛してやまない日本のために、日本が被った厳しい状況を分かち合っています。私たちの心はすべての被災者の方々と共に嘆き悲しんでいます。
罪のない方々の名状しがたい苦しみを目のあたりにして驚きながら、私たちは神の憐れみの証となるよう願い、祈りを通して悲嘆の中に居るあなたとあなたの家族、日本の教会、私たちが知っている大勢の青年たち、そしてすべての日本の方々の支えになることを願っています。
被災のあった当日すぐにテゼの教会の中で、私たちは神にすべての地震の被災者を委ね、そして今日教会の中で私はこの祈りを唱えました。『イエスキリスト、私たちはあなたの側に留まることを願い、地球に居るすべての被災者たちの悲しみを委ねます。私たちは日本の地震と津波の被災者のために祈ります。私たちはあなたに苦境の中に居るすべての日本の友人を委ね、すべての人の上にあなたの憐れみが存在することを呼びかけています』。私は日本の皆さん一人ひとりの事をすぐ近くで想っています」。
テゼ共同体の祈りに支えられて、私たちも神奈川第2地区の仙台教区サポートセンターへの“お米”の送付にとどまらず、今後も息の長い支援と祈りを一人ひとり考えていきたいものです。蛇足ですが、ケセン語研究家・山浦医師の震災体験記事(「カトリック生活7月号掲載」、ぜひお読みください。