1991年3月、その当時のサレジオ会日本管区長溝部脩神父様(現在、元高松教区司教)が、DBVG( Don Bosco Overseas Young Volunteer Group )を発足し、最初の9年間、私はその事務局長の任を務めました。ボランティア活動のため、フィリピン、パプア・ニュー・ギニア、ソロモン島へ、それぞれ十数回にわたり、若者といっしょに出かけました。その時期が、わたしの(短くない)人生の中で、一番面白い時期だったと感じています。ちなみに、鷺沼教会の何人かの青年も参加していました。
さて、創立から20年が経ちまして、5月28日、調布教会で行われたDBVG創立20周年記念式典に招かれ、出席してまいりました。管区長の挨拶のあと、パワーポイントによるDBVG20年の歩みのプレゼンテーションやパネル・ディスカッションも行われて、200人ほどの参加者の大部分は、ボランティア活動に参加した青年でしたから、とても喜びました。
その後捧げられたミサも荘厳で盛り上がりました。そして、立食パーティも盛大でした。
この20年の間、229人の青年と39人のリーダーは少なくとも一回(多くの人は何回も)DBVGを通して、貧しい国でのボランティア活動の体験をすることができました。かなりの実績ではないでしょうか。
毎年10月、DBVGの報告会の際に青年たちがよく言うことは、「差し上げたことより、いただいたことの方が大きい」ということです。確かに、若い日本人が、現地の若者と一緒に働いたり、遊んだり、食べたり、祈ったりすることは友情と平和の種であり、自分のため、神の国のため、そして日本国のために行うことができる、最高の貢献ではないかと確信しています。
キリスト教的な環境の中で、若者に海外ボランティアの体験の機会を与えてくれるDBVGに感謝し、その発展を見守り続けていきたいと思います。