9月28日から3日間、サレジオ会ローマ本部で行われた福音宣教世界諮問委員会に参加してまいりました。参加者は、何人かの長上をはじめ、世界8地域の代表者、サレジアン・シスターズとサレジアニ・コオペラトリの代表者、また経験の長い宣教師や宣教学の専門家を含め、20人の集会でした。
久しぶりにサレジオ会の本部を訪れ、イタリア人の数が少なくなり、世界各地からやってきた人々が多く働いていることに驚きました。
ここ数年、世界も著しく変化して、現代人に理解できるような表現で福音を告げるべきであるとし、福音宣教も新たな形をとるようになりました。以前のように、宣教師が出る国、宣教師を受け入れる国という区別もなくなり、どこの国からも宣教師が出ますし、またどの国にも宣教師が入るようになりました。
洗礼を受けている以上、自分の信仰の恵みを分かち合う役割がありますが、国を出て、福音宣教を特別使命としている宣教師がいます。彼らの養成が大きな課題です。
サレジオ会は宣教修道会ではありませんが、福音宣教は、サレジオの精神の本質的な要素であります。そこで、福音宣教の心を培うため、サレジオ会福音宣教の憲章(仮名)というマニュアルのような文書が作成されている最中です。会議の一つの議題は、その文書のたたき台について、コメントを発表し、分かち合うということでした。さらに検討を重ねつつ、出版は2年後になると思われますが、それを通して全世界のサレジオ会員やサレジオ家族のみなさんが、イエスさまがもたらしてくださった福音のことばを人々に告げ知らせるという、喜ばしい使命に対して意識を新たにし、現代人にあった形でその使命を果たすことができることを祈っています。
助任司祭 アキレ・ロロピアナ