梅雨も上がり、本格的に暑い夏がやってきました。この季節になると、疲れを覚えやすくなるせいもありますが、休む機会が多くなります。
さて、私たちはみな、どのようにしたら自分がリラックスでき、休めるか、わかっているつもりなのに、なかなか疲れを取れないことがあるのではないでしょうか。
主イエスは疲れた時、弟子たちとともに、人里離れたところへ祈りにでかけて行ったと聖書に記されています。また別な箇所では、“疲れた者は、わたしのところに来なさい”とおっしゃってくださいます。この二つの箇所をまとめて考えますと、休むためにとても効果的な方法は、静かなところで、主とともに時間を過ごす、ということになりそうです。
人気のないところへ行くということはよくわかりますが、イエスとともに時間を過ごすことはどういうことでしょうか。それは、散歩、散策、読書、祈り(たとえばロザリオの祈り)音楽鑑賞、黙想、観想などをさしていると思います。人にはそれぞれ自分に合うものがありますから、ゆっくりと、自分が一番安らぎを感じることをすればいいのです。大切なことは、主がそばにおられると考え、完全に理解してくださるお方といっしょにいるという意識を保ち続けることです。キリストの現存の意識と、彼との心の一致こそ安らぎのもとです。
私は緑の多い調布に住んでいた頃、特に野川沿いをよく散歩し、主イエスとともに歩んでいると思い、安らぎを得ていました。鷺沼に来てからは、近くの道や、公園などを散歩していますが、最近、翻訳の仕事で忙しく、癒しの時間も少なくなってしまいました。
弟子たちは、主イエスが、おん父に心をあげてお祈りをしておられる姿を見た時、“私達にお祈りを教えてください”と願いました。その時イエス様 は、今日の福音にも出ている祈り、「主の祈り」を教えてくださいました。この祈りは、すべての祈りの規範であり、祈りの中の祈りです。その言葉を味わいながら唱えたいものですね。
静かなところで、主がそばにおられると観想し、自分に合う行動に没頭して、新たな力になる安らぎを得たいものですね。
夏バテを避け、主とともに、主のみもとで、有意義な夏休みを過ごせますように、心から祈っています。