1.四旬節(ラテン語 Quadragesima・第40の)

今年は4月4日(日)が復活の主日です。イエス様の御受難、死、埋葬、復活と続く典礼暦年の中でも大切な時期です。2世紀頃から、復活祭を準備するために“断食”をし始めました。それが4世紀頃からイエス様の「荒野での40日間の断食と試み」と考えて、御復活に洗礼を希望する志願者たちの“40日間の準備”の期間となりました。時代とともに、洗礼志願者たちを支援するために、教会共同体が全体として40日間を“祈りと節制”をして復活祭を準備するようになりました。
40日間の決め方は、時代と地方によって異なりましたが、第2バチカン公会議の「典礼憲章」で「四旬節開始は従来通り“灰の水曜日”だが、終わりは、“聖木曜日の主の晩餐の夕べのミサ”」とされ、聖なる過ぎ越しの三日間とは区別されました。

2.灰の水曜日(英 Ash Wednesday)

四旬節最初の日、回心のしるしとして、信徒の額・頭に灰をかける式が行われるので、それが名前となりました。灰は旧約時代から悲しみを表わしたり、それをかぶることで“悔い改めの”気持ちを表現しました。イエス様も「もしお前たちの間で行われたあの奇跡が、ツロやシドンで行われていたならば、これらの町は、とうの昔に荒布をまとい、灰をかぶって悔い改めたに違いない」と言われています。(マタイ11:21)
“灰”は前年の“枝の主日・御受難の主日”の行列で使用した祝福された枝を燃やして出来た“灰”を使用します。

3.儀式

☆福音朗読と説教のあとで行われます。
☆「祈り」四旬節の務めを励み、清い心で復活祭を迎えられますよう。
☆灰を受ける儀式=司祭は一人一人の頭か額に灰をかけます。その時
-「回心して、福音を信じなさい」
-「あなたはちりであり、ちりに帰っていくのです」と唱えます。

4.灰の水曜日と聖金曜日は「大斎」「小斎」です。

主任司祭 田中次生
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