クリスマス・ツリーとご降誕

奉仕して主を迎える

今年、主のご降誕が日曜日、月曜日となりますが、これは6年ぶりです。信徒の皆さんは、ミサの予定が分かり難く、教会に来るのも大変かと思いますが、私たち司祭も正直、少し大変です。24日の日曜日は、午前中に待降節第4主日ミサが行われ、その同じ日の晩に17時と20時に主のご降誕夜半ミサが行われます。そして翌日の月曜日の午前10時に主のご降誕日中ミサが行われ、慌ただしさが増してきます。
オルガニスト、聖歌隊、典礼係、香部屋係など奉仕する皆さんにとっても大変かと思いますが、クリスマス、迎える側の私たちは、キリスト者として奉仕の心をもってのぞむ必要があるでしょう。それはクリスマスが楽しい思いよりも大変な思いの方が先に立つからです。しかし教会の行事は、“人のために奉仕してこそ、本当の喜びがある”ように思います。

それは神の子がこの世においでになったのも、「仕えられるためではなく、仕えるためである」(マタイ20・28)からです。ですから私たちキリスト者は、自分が望むように迎えるのではなく、主が望むように仕えて迎えることが大切ではないでしょうか。
私自身、司祭になる前からクリスマスは、いつも忙しく立ち働いていました。そのため手伝うことをやめて、ゆっくりと落ち着いて過ごしてみたいと何度も思ったことがあります。しかしクリスマスをずっと奉仕してきた体験から大変で忙しい中にも喜びや満足感がありました。それは奉仕する生き方に神の恵みがあるからではないでしょうか。

このクリスマス、それぞれが奉仕して主を迎えることで、皆さんの上に神の恵みが豊かにありますように……。

主任司祭 西本 裕二

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