(5)聖母月とドメニコ・サヴィオ

聖ドメニコ・サヴィオ 列聖50周年記念特集

助任司祭 土屋 茂明

ドン・ボスコが書かれた『ドメニコ・サヴィオ伝』には、次のように記されています。
「ドメニコの、とりわけ熱心な信心が表されるのは、五月の聖母月でした。ドメニコは1ヶ月の間、毎日、信心の勤めをするために、ある友だちと会を組織しました。他の友だちには聖母マリアに対する信心をもっと持たせるために、いろいろなエピソードを話して聞かせました。グラウンドで遊んでいる時にも、聖マリア様について、しばしば話していました。また、友だちに良い告白をして、ご聖体を受けるように勧め、自分からまず模範を示していました。」

さらに、ドン・ボスコは、ドメニコ・サヴィオの聖母への篤い信心をうかがわせる、次のようなエピソードを紹介しています。
同じ寝室の友だちが相談して、聖母マリア様に捧げる美しい小さな祭壇を作ろうと計画しました。これを作るために皆と力を合わせていましたが、お金が必要になりました。ところが、ドメニコには、お金がありませんでした。「残念ですが、僕にはお金がありません。その代わりに品物を出しましょう。」と言いました。成績優等賞でもらった高価な本を差し出したのです。感心した友だちは、自分たちも色々な品物をもってきて、それで、福引をしてお金をこしらえることにしました。
こうして祭壇ができあがり、盛大にマリア様を祝うことになりましたが、祝日の前日になっても、まだ飾りつけが、十分ではありませんでした。
ドメニコは「今夜、寝ないで飾ってもいいですか。」と言いましたが、病弱なドメニコには許可されませんでした。
彼は友だちに頼みました。「飾りつけがすんだら、どうぞ、僕を起こして下さい。朝、最初に起きて、祭壇の聖母マリアにお祈りし、ほめたたえたいのです。」


聖ドメニコ・サヴィオ 初聖体の日の決心

  1. 私はたびたび告解をします。そして、聴罪司祭から罪の赦しを得られたら、その度に聖体拝領します。
  2. 私は、主日と祭日を聖なるものとして祝います。
  3. イエズスとマリアを私の友とします。
  4. 罪よりも死を選びます。

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