今日は「聖霊降臨の大祝日」です。また今年は特に6月29日(日)に梅村司教さまが来られて63名の方が「堅信の秘蹟」を受けられることになっており、その第一回の勉強会が今日開かれるという、特別な日でもあります。二年に一度という特別な年を、よりよく過ごすにあたって、2つのことをお勧めしたいと思います。
(1)「お祈り」です。イエスさまのことばとしてルカは11章で次のように書いています。「あなたたちのうち、子供が魚を求めているのに、魚の代わりにヘビを与える父親がいったいいるだろうか。また卵を求めているのに、サソリを与えるものがいるだろうか。このように、あなたたちは悪いものであっても、自分の子供たちに、良いものを与えることをしっている。まして、天の父が自分に求めるものに聖霊を下さらないことがあるだろうか」と。ルカの11章は、イエス様がお祈りされている後ろ姿をみた弟子たちが、自分たちもあのようにお祈りしたいと思い“私たちにも祈ることを教えてください”と頼み、「主の祈り」を教えていただいたことから始まります。そしてイエス様は「うるさい友人」のたとえを出して、お祈りは“しつっこく”することが大切だと強調され、そして祈りの力にふれていわれました。「私はあなたたちに言っておく。求めなさい。そうすれば与えられるであろう。探しなさい。そうすれば見出すであろう。たたきなさい、そうすれば開かれるであろう。だれでも求めるものは受け、探すものは見出し、たたく者は開けてもらえるからである。」と続きます。この部分は聖書でも人口に膾炙(かいしゃ)している部分でしょう。
この中で、何気なく読み飛ばしてしまいそうな箇所ですが、「まして、天の父が自分に求めるものに“聖霊”を下さらないことがあるだろうか」の箇所は、私たちはもっと注意して読むべきです。世の父親でも自分の子供の求めお願いに対して、喜んで応えるのに、天のお父さま・神が、こと“聖霊”をお願いする私たち人間に、それを下さらないことがあろうか。“いやそんなに事は絶対にありえない”との答えを想定した反語法です。
私たち一人一人このイエスさまのことばをかみしめ、心から“聖霊”を与えて下さるようにお祈りいたしましょう。