司祭年にあたって(No.11)「司祭叙階」

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司教・司祭・助祭の「位階的祭司職」があります。司祭叙階によって秘蹟が授けられ、選ばれたものは「聖霊の塗油によって特別のしるしがしるされ、頭であるキリストの名において務めを果たすことができるように祭司キリストにかたどられたものとなる」のです。

  • 福音朗読の後、地域教会は候補者を司祭に叙階するよう司教に願う。
    候補者について尋ねる司教に、候補者に問題がないことを会衆の前に報告する。候補者は司教と信者全員の前で、キリストと教会の思いに従い、司教の導きのもとに、自らの務めを果たす決意を表明する。その後「連願」で、天上の教会、苦しむ教会とともに、候補者のために、神の恵みを願い求める。
  • 司教の「按手と叙階の祈り」を通して、候補者に司祭の務めのために聖霊の賜物が授けられる。次の言葉は叙階の秘蹟の本質に関わるものであり、叙階が有効であるために必要とされる。
    「全能の神よ、あなたに仕えることを望むこの人を司祭団に加え、すべてを聖とする霊を新たに注いで下さい。司教に協力する務めを授かり、日々の生活の模範によってすべての人を正しい道に導くことができますように」司祭団に加わることを示すために、司教と共に司祭たちは候補者に按手する。
  • 叙階の祈りが終わると、新司祭は「祭服・ストラとカズラ」を着用し、今後典礼の中でどのような奉仕の務めを果たすのかが、目で見える形で示される。この奉仕の務めは、他のしるしによっても明らかにされる。すなわち手に塗油することによって、キリストの祭司の務めに特別な形で与ることが示される。また、パンとブドウ酒を手渡すことによって、感謝の祭儀を司式し、十字架につけられたキリストに従う務めが示される。
  • 信徒・司祭団の歓迎の挨拶によって、司教は自分の新しい協力者を奉仕の務めに受け容れたことの、いわば証印を押す。司祭たちは、新司祭を司祭団の共通の奉仕の務めに迎え入れる。
  • 感謝の典礼では、新司祭は、司教および共同司式の司祭たちと共に、初めて司祭の務めを果たす。新司祭が共同司式する司祭の中の主席となる。
主任司祭 田中次生

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