子供の宗教教育 教会の将来

アイキャッチ用 ロロピアナ神父の今週の糧

去る2月20日14:00から、鷺沼教会にて、横浜教区第2地区の教会日曜学校担当者会議が行われました。参加者の自己紹介の後、各教会の現状や課題、取り組みについて紹介がありました。それぞれの教会によって問題は異なるとは言え、共通の課題として、子どもたちが大きくなるにつれ日曜学校へ来なくなってしまうこと、リーダーが少ないこと、そして教材の問題などが浮き彫りとなりました。

確かに、小学生も高学年になりますと、塾やピアノ、バレエ、そろばん、水泳など、さまざまな習い事や活動で忙しくなりますし、中高生になれば、塾、クラブ活動、受験勉強などで切羽詰った毎日を送っています。しかしよく見てみますと、子どもたちというのは、おもしろい、価値があるもの、と感じたなら、忙しい中でもどうにかして時間を見つけ、やりたいことは最後までやり遂げるということがわかります。

子どもの宗教教育の重要なポイントは、子どもにとっておもしろいものであり、そして保護者にとって価値のあるものである、という認識を得ることではないでしょうか。

教育修道会であるサレジオ会に委託されている鷺沼教会では、子どもの宗教教育を重視し、日曜学校を教会の大事な活動と考えています。

2年後、横浜サレジオ志願院も無くなりますので、日曜学校に、担当のお母さん方と一緒に取り組む若いリーダーの問題が生じますが、ぜひ教会の中で、リーダーとなる青少年を育てていかなければなりません。リーダーになることはおもしろく、価値のあるものだと、若者が感じ取ってくれるようにお祈りをしていただきたいと同時に、お父さん、お母さんのご理解とご協力をお願いしたく思います。

子ども時代に、日曜学校で聞いた神様のお話は、一生を通じて、少しずつ、心の中で精神的なエネルギーとして実っていく貴重な種であります。将来も教会がその使命を果たし続けることができるかどうかは、この宗教教育によるところが大きいと言えるのではないでしょうか。

これからも、教会の皆様が青少年司牧にご理解と関心を示してくださるように期待し、祈っています。

助任司祭 アキレ・ロロピアナ

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