ゆるしの秘跡――メンディサバル師の勧め

アイキャッチ用 松尾神父の今週の糧

今日はコンプリ師指導によるに待降節の黙想会・共同回心式の日です。この機会に「ゆるしの秘跡」についていくつかお勧めを説明したいと思います。共同回心式に来ていただいている司祭がたから、いくつかのアドバイスを受けました。以下のような点です。

  • ゆるしの秘跡は人生相談やカウンセリングではありません。神様に向かって、正直に、簡潔に。細かい状況説明は省いて下さい。
  • 隣人の欠点や落ち度を云々するのではなく、自分のことを。
  • 生き方の軌道修正をするために、小さな努力目標を立てましょう。

長く四谷の麹町教会の告解場で聴罪司祭の務めを果たされた、名聴罪司祭メンディサバル師は「よい告解のために、何かアドバイスを頂けますか」という質問に次のように答えておられます。

  1. 和解と浄化の秘跡というこの制度を定めて下さったことに対し、度々、主に感謝を捧げましょう。主は、私たちがこの秘跡を気の毒なほどに必要とすることをご存じでした。
  2. この秘跡に与ることがマンネリ化するのを避けましょう。毎度同じリストを作って、それをただ機械的に繰り返して告げるということをやめましょう。

よい告解は、悔い改める心を前提としています。悔い改めとは。恐れではなく、倫理的罪悪感でもなく、恥でもありません。それは“私は悲しい。なぜなら、キリストの愛を受け入れなかったから、キリストの心を傷つけてしまったから”という心情です。私たちを彼に回心させるのは、キリストであり、彼の慈愛なのです。告解するとき、誠実で透明である必要があります。罪の根源まで辿ってゆきましょう。自分に対してではなく、キリストに対して嘘をつきたくない。自分自身よりもキリストを見つめます。私は罪人であり、いつも赦しの必要があります。でも、私は、彼の愛の対象です。キリストは、私を愛しています。

レデンプトール修道会創立者アルフォンソ・リゴリオは著書『聴罪司祭必携』の中で、こう述べています。「神様のもとには慈悲が溢れています。聴罪司祭の任務はそれを目に見えるように提示することです」。

主任司祭 松尾 貢


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