子供たちに希望を与えるような生き方

十字架と子供たち

新型コロナウイルス感染拡大で、今年も海外旅行に行けず、国内旅行や帰省も我慢する方が多いでしょう。また子供たちも楽しみにしていた様々な学校行事が中止となり、夏の林間学校やキャンプなども中止するところもあって、昨年から2年続いていますので、子供たちが一番辛い思いをしているのではないでしょうか。

この5月の国会の衆議院予算委員会である党の議員が菅首相に、学校生活で我慢を強いられている小学6年生の男子児童からの思いを紹介して質疑しました。

「小学校の最後の学年だけど、コロナで思い出作りの行事がなくなってしまった。給食もコロナ感染防止のために、おしゃべりも禁止、クラスで全員が前を向いたまま、黙って食べなければいけない。卒業の時の大切な時なのにコロナのために一生懸命我慢しているのに、大人はどうして楽しくご飯を食べていいのか。大人こそ守ってほしい」と。そして質疑した議員が菅首相に「子供たちにかけるメッセージがありましたら披露して下さい」と答えを求めました。

すると首相は「申し訳ない」とただ謝っておりましたが、私は、身勝手な大人の行動については、首相だけを責めることはできないでしょう。むしろこんな時だからこそ、大人がみんな自分を正して、子供たちの模範となって、子供たちに希望を与えるような生き方をしていかなければならないと思います。

ですからコロナ禍にあって、教会もどうしたら子供たちに希望を与えていくことができるかを真剣に考えていかなければならないのではないでしょうか。

主任司祭 西本裕二

Photo by Mehmet Turgut Kirkgoz on Unsplash


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