待降節第3主日は、伝統的に「喜びの主日」と呼ばれています。それは救い主が確かに来られる、もうそこまで来ておられるという喜びの雰囲気を私たちに感じさせてくれるからです。

今日の入祭唱は、フィリピの手紙(4・4~5)から「主にあっていつも喜べ。重ねて言う、喜べ。主は近づいておられる」という主の到来の喜びが示され、第2朗読では、テサロニケ第1の手紙(5・16~18)から、またパウロが「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそキリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです」と喜びが神の望みであることを示しています。

そしてまた第1朗読のイザヤ書では、マリアの賛歌の原型となっている神にあっての喜びが語られ、そして福音書においては、マリアの賛歌として「私の心は神の救いに喜び踊る」とあるように、今日の聖書朗読すべてが「喜び」をテーマとしています。ただし福音書は、来たるべき方を迎える喜びと、それに加えて回心の必要を説く箇所が特に選ばれています。
ですから、主のご降誕に向けて、私たちが心を改めることによって、イエスを迎える喜びをより深く味わうことができるということです。

主任司祭 西本 裕二

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