ワールドユースデー マニラ大会 (1995) ロゴ

私はサレジオ会のシニア志願生のとき、1995年にフィリピンのマニラ市にあるリサール公園で開催されたワールドユースデー(WYD)に、日本の若者たちと共に、代表団一員として初めて参加しました。世界各国から500万人もの若者が集まって盛大に行われました。
このWYDは、ヨハネ・パウロ2世教皇がローマに集うように呼びかけたことに始まります。その後、「世界青年の日」が制定され、2~3年ごとに世界各地でWYDの世界大会が開催されるようになりました。

WYDに参加して私が驚いたことの一つは、若者のあまりの多さに圧倒されたことです。参加していた若者はみんな元気と喜びに溢れて、そして各国の旗を掲げ、歓声を上げ、特に教皇が登場したときは「VIVA PAPA(教皇万歳)」と若者たちがみんな叫んでいました。

驚いたことのもう一つは、トイレの長蛇の列です。参加人数の割に仮設トイレの数が圧倒的に少なく、私の印象ではトイレから戻って、またすぐに列に並ばないと間に合わないように思えるほど時間がかかりました。

また他にホテルにバスが時間になっても迎えに来ないなど、南国フィリピンならではのハプニングは多々ありましたが、それ以上に感動することのほうが多かったので良いイベントとして印象に残っています。

このWYDに参加して思ったことは、教会のイベントでこれほど多くの若者が喜んで集まるということです。

現代、若い世代の教会離れが進んでいますが、それは単に教会に問題があるのではなく、私たち大人の教会に対する思いが足りないからではないでしょうか。なぜならば、教皇が呼びかければ、若者が集まるからです。2019年に教皇フランシスコが日本を訪問された際も多くの若者が集まっています。

ですから、「世界青年の日」の今日、私たち大人は、教会に対する意識を新たに致しましょう。“若者が集まる教会こそ、未来があり、希望がある”ということを!

主任司祭 西本 裕二


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