日本政府はマスク着用について、3月13日から屋内・屋外を問わず個人の判断に委ねるとした上で、医療機関を受診する際や、通勤ラッシュ時といった混雑した電車やバスに乗る際などには、マスクの着用を推奨するなどとした方針を決定しました。

しかし、この方針を考えるときに個人の判断に委ねる「自由」というのは、自分勝手にしてよいというものではないでしょう。「自由」とは周りにいる相手のことを配慮しつつ、行動することだからです。

コロナウイルス感染者数が減少傾向にあるとして日本も世界情勢を鑑みて規制緩和に踏み切りました。それに対応して、都筑教会も昨年から信者の皆さんの聖体拝領前の手指消毒を自由とし、今年に入って宗教講座などの活動も始まり、徐々に緩和しています。それに加えて3月19日からは聖歌を歌い始めたいと思います。まず入祭、閉祭の聖歌を一緒に歌いましょう。ただし歌う際には、周りの人に配慮してマスクをつけて歌って下さい。またホールでコーヒーやお茶を飲むときも同じです。それは教会が高齢の方や体の弱い方も来られる場所だからです。

イエスは「隣人を自分のように愛しなさい」(ルカ10・27)という言葉で相手の立場に立って行動することを私たちに求めています。

イエスご自身、どんな状況のときでも、常に相手の立場に立って行動されました。病人に対しては、彼らの痛みや思いを汲み取って、望むとおりに癒されています。また罪人に対しても、彼らの苦悩やあえぎを見通して喜んで受け入れています。

このイエスのように、私たちもキリスト者として「隣人を自分のように愛する」という“人を大切にする心”をもって一緒に対応していくように致しましょう。

主任司祭 西本 裕二

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